どうなる「リニア中央新幹線」 開発が進む名古屋駅周辺は今(2022/5/17)

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  • Опубликовано: 16 май 2022
  • 東京~名古屋間を40分でつなぐリニア中央新幹線。JR東海は当初2027年の開業を目指してきました。
    (静岡県 川勝平太・知事:2017年)
    「すべてデメリットしかない。工事を静岡県下ですることに対し、猛省を求めたい。考え直せということ」
    こう話していたのは、沿線で唯一駅がない静岡県の川勝知事。認めない理由は水の問題です。
    南アルプスに降った雨は大井川に流れ込む重要な水源ですが、トンネルができると地中の水が流出し、結果として大井川の水が減ると心配しているのです。しかし…。
    (静岡県 川勝平太・知事:5月12日)
    「極めて我々にとって朗報といえる。ですから、しっかり議論して水を戻せるものなら戻してもらいたい。検討に値すると申し上げているわけです」
    5月12日。一転態度が軟化したように見える知事の発言の裏には、JR東海が4月に「水の全量戻し」の具体策の提案をしたからです。
    そのうちの1つは流れ出る湧水と同じ量を、東京電力が管理する大井川水系の静岡市の田代ダムで取水を制限して大井川に還元するというものでした。
    これはJR東海が東京電力に水利権の一部を返上してもらい、工事で失われる水を補填してもらう形になりますが、川勝知事の基本スタンスは「関係のない所から水を持ってくるのは乱暴」、「本来の全量戻しの形ではない」と変わっていません。
    さらにこの先、開発による環境破壊の懸念もあり解決の道のりはまだ遠いと考えられます。
    その一方で進む、沿線のリニア工事。
    新幹線の線路と交差するように、地下に作られるリニアの名古屋駅。全長約900メートルになる予定で、現在、名古屋駅周辺は更地が増えています。
    駅の東側にある寺は立ち退きは免れましたが…。
    (称名寺 杉浦道雄・住職)
    「JR東海が工事として、ここまで必要だと言ってきたので門を移動させないといけない」
    元々、鐘楼付きの門がありましたが、敷地の一部が工事区域に入り門を動かさざるを得ない状況に。
    (称名寺 杉浦道雄・住職)
    「鐘楼門を持ち上げて一回転させて、あちらまで押し込むという形で(門を)残すことができました」
    寺の隣にある飲食店にもうかがうと…。
    (油そば専門店 ぶらぶら 高橋涼二・店長)
    「ぎりぎりのところまで囲いをして工事をすると聞いています。(店が)単純に外から見えなくなってしまう」
    店の目の前はJRの土地。本格的な工事がはじまるとフェンスなどの囲いで「店が外から見えなくなる」と心配しています。
    一方、駅の西側でも進むリニア工事。工事用フェンスに囲まれる中、営業を続ける中華料理店があります。こちらも立ち退きはギリギリ免れたと話しますが。
    (平和園 小坂井大輔・店長)
    「地震と同じくらいの工事の揺れが朝から夕方まで。震度3か4くらいはあると思う」
    騒音と振動に我慢の日々。しかし、リニア開通については…
    (平和園 小坂井大輔・店長)
    「ここまで来たらリニアはできてほしい。リニアをちゃんと開通してもらって、より良い街になっていけばいいと思う」
    店の常連客は…。
    (常連客)
    「(静岡の)水のこととか、いろいろあるのは分かるが。問題を解決してもらいたい。リニアに一度は乗って快感を得てから、あの世に行きたい」
    果たして開業はいつになるのか。街は刻々と姿を変えています。

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